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傷だらけでも愛おしい。僕が「愛機」と長く暮らすために決めていること

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この記事で分かること
傷だらけになっても愛せるカメラと暮らすための、僕なりの「作法」の話です。

カメラのボディについた、小さな傷。 買ったばかりの頃なら「うわっ、やってしまった……」と落ち込んでいたはずなのに、長く使っていると、不思議とその傷さえも「あの時の旅の記憶だな」なんて、愛おしく思えてくる瞬間があります。

新品の輝きもいいけれど、自分の手に馴染んで、少し塗装が剥げてきたくらいのカメラこそ、本当の意味での「相棒」呼べるんじゃないか。僕は最近、そんなふうに思うんです。

でも、それはあくまで「ちゃんと動く」ことが前提の話。 壊れてしまっては元も子もありません。

今回は、機材マニアではない僕が、数々の失敗(レンズをカビさせた時の絶望感と言ったら……!)を経てたどり着いた、「カメラと長く付き合うための距離感」みたいなものについて、少し話してみたいと思います。

教科書的なメンテナンス方法というよりは、愛機への「接し方」の話として読んでもらえたら嬉しいです。


道具選びは「終わりのない旅」の始まり

いきなりメンテナンスの話ではなくて恐縮なんですが、長持ちさせるための一番の秘訣って、実は「買うとき」に決まっている気がします。

スペック表の数値とにらめっこするのも楽しい時間ですが、僕は「このメーカーは、10年後も面倒を見てくれるだろうか?」という視点をすごく大事にしています。 昔、気に入っていたマイナーな機材が故障したとき、すでに部品がなくて修理不能と言われたことがあって。あれは本当に辛かった。

だから、プロを目指す人や、仕事でガシガシ使いたい人は特に、「修理体制」や「耐久性」といった、地味な部分にこそ目を向けてほしい。 「高い買い物」を「投資」に変えるのは、結局のところ、そういった安心感じゃないでしょうか。

撮影後の「プシュッ」は、自分への合図

撮影から帰ってきて、クタクタに疲れている時。「もう寝たい」という誘惑に負けて、カメラをバッグに入れっぱなし……。正直に言うと、昔の僕はよくやっていました。

でも、これをやめました。 どんなに疲れていても、ブロアーでシュシュッとホコリを飛ばす。 これだけはやる。

別に毎回、薬液を使ってピカピカに磨き上げる必要はないです。 ただ、外の世界のチリやホコリを纏ったカメラを、ブロアーの風で労ってあげる。レンズの表面をクロスで優しく、円を描くように撫でる。

この一連の動作が、「今日の撮影は終わり。お疲れ様」という、自分自身のスイッチをオフにする儀式にもなっています。 不思議なもので、手をかければかけるほど、カメラって応えてくれる気がするんですよね。逆に、放置していると拗ねて(故障して)しまう。生き物みたいです。

あ、一つだけ注意点を。 センサーのゴミだけは、自分でなんとかしようと思わない方がいいです。あれこれ触って傷つけた時のリスクが大きすぎるので、そこだけは迷わずプロにお任せしています。どうしても気になるという方は「カメラクリーニング用品 フルサイズセンサー用スワブ 24mm 12本入り +15mlクリーナーセット センサー専用 クリーニングスティック メンテナンス用品 お手入れ 掃除用品 一眼レフカメラ対応 JP1073Visionkids」という商品もあります。

日々の小さな積み重ねが、カメラの寿命を延ばす秘訣です。さらに詳しい日常のメンテナンス術は、愛機を「鉄クズ」にしたくない人のためのカメラメンテ術でも詳しく解説しています。

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日本の湿気をナメてはいけない

これだけは声を大にして言いたいのですが、防湿庫は「買い」です。

「高いし、場所とるし……」と躊躇する気持ち、痛いほどわかります。僕も最初はプラスチックのドライボックスに乾燥剤を入れて凌いでいました。 でも、ある日久しぶりに取り出したオールドレンズに、うっすらとクモの巣のようなカビを見つけた時のあの血の気が引く感覚……。二度と味わいたくない。

日本は湿気の国です。 カメラやレンズにとって、カビは不治の病みたいなもの。 一度生えてしまうと、完全に取り除くのはプロでも難しいし、何より写りに影響が出ます。

防湿庫に入れておけば、コンセントを差すだけで勝手に湿度管理してくれる。 「管理しなきゃ」というストレスから解放されるだけでも、数万円の投資価値は十分にあります。 レンズが一本ダメになる金額を考えれば、むしろ安い保険だと思いませんか?

バッテリーにも「休息」を

意外と見落としがちなのが、エネルギー源であるバッテリーとの付き合い方。

予備バッテリー、持っていますか? 「ギリギリまで使ってから充電する」のが良いとか悪いとか、色々な説がありますが、僕が気をつけているのは「長期間使わない時は、満充電で放置しない」ということ。

人間も満腹のまま寝ると体に悪いのと同じで(ちょっと違うかな?)、バッテリーもパンパンに電気を詰め込んだまま保管すると、劣化が早まるそうです。 しばらくカメラを触れない時は、少し減らした状態で、涼しい場所で休ませてあげる。

あと、ここぞという時のために、バッテリーはやっぱり純正品を選びたい。 安い互換品でヒヤッとした経験がある身としては、安心をお金で買っています。

結局、一番のメンテナンスは「使ってあげること」

色々と書きましたが、カメラを長持ちさせる最高の方法。 それは、「たくさん撮ってあげること」に尽きると思います。

防湿庫にしまい込んで眺めているだけじゃ、カメラも退屈してしまいます。 通電して、シャッターを切って、ダイヤルを回してあげる。機械としての「巡り」を良くしてあげることこそが、寿命を延ばす一番の特効薬です。

新しい機材が次々と出る世の中ですが、手元にあるその一台と、じっくり向き合ってみる。 「こいつ、こういう光の時にいい描写するんだよな」なんて、癖まで愛せるようになったら、あなたの写真ライフはもっと豊かで、奥深いものになるはずです。

この愛着こそが、カメラを長く使い続けるための最大の秘訣。カメラを長く愛用するための「愛着」の重要性については、こちらの記事でさらに深く掘り下げています。

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さて、今度の休日は、久しぶりにあいつ(愛機)を連れて、どこへ行こうかな。